役所に確認申請書類を提出します。
許認可後の工事着手となります。
地鎮祭とは工事着手時に土地の神様を祭って、工事の無事を祈願する祭事です。 関係者立会いのもと敷地の状況を確認の上、建築位置の縄張りをおこない、いよいよ工事のスタートとなります。
地鎮祭 | 敷地境界線の確認 |
(1)仮設工事
建物本体工事を始めるにあたり、建物の位置を決定したり(地縄張り・ベンチマーク・やりかた)、現場や周辺
地域に危険が及ばないよう準備を行います(足場・仮囲いなど)。また工事に必要なインフラ設備を設置します。
(工事用水道・電力など)
やりかた | やりかた |
(2)土工事・基礎工事
土地・基礎は建物建築に際し基盤となるもっとも大切です。地盤を調査し、それに基づいて基礎の構造を決定します。
根切りをした部分を良好に整えてから、基礎工事に入ります。
根切 | 基礎脱型 |
(3)木造躯体工事
基礎が完成した後は上棟に向けて、木工事が始まります。土台から一気に建物の形が立ち上がる建て方は工事の中でもメインイベント。上棟式をするタイミングややり方は地方によって違うようですが、一般的には棟木が上がった状態で行います。上棟式後は、筋交や火打材・金物の設置をして強度を確保します。
土台 | 建て方 |
建て方 | 上棟式 |
(4)屋根工事
上棟後は屋根工事に入ります。
防水シート | 防水シート |
(1)外装工事
軸組みの上に構造用合板、庇・建具の取り付け、防湿シート貼り、外装材取付という順番(サイディングの場合)
で施工します。
構造用合板 建具 | 防湿シート |
外装材 | 外装工事終了 |
(2)内装工事
内装工事は大まかに 床⇒天井⇒壁⇒仕上材(クロス・タイル・板張り・塗装)という流れで行います。
各部位にはまず断熱材を入れます。住宅の性能に大きく関わる部分なので計画・監理ともしっかり行います。
床・壁・天井は仕上材によって、それぞれ工程で施工されます。
<床>大引・根太・断熱材・捨合板・床暖房・仕上材の順に施工されます
根太間に断熱材を入れ、捨合板貼り |
捨合板の上に電気式床暖房の設置 フローリングボード仕上 |
<天井>屋根断熱材・天井下地(野縁)・天井断熱材・ボード・仕上材の順に施工されます
屋根断熱後 天井下地 | 天井下地に断熱材を乗せ、プラスターボード |
<壁>壁断熱材・胴縁下地・捨合板・合板仕上
断熱効果を挙げるため、アルミサッシュ廻りにも発泡性の断熱材を充填しています。
アルミサッシュと方立の間に発泡ウレタンを充填 | グラスウールの上から胴縁下地巾木と廻縁をしてから捨合板貼り(板張り部分) | 捨合板の上に仕上の合板貼りクロス仕上部分はボード |
<仕上げ>
木の部分は塗装し、クロス部分はパテで平滑に整えます | 内装仕上終了 |
(3)設備工事
設備工事は給排水工事・空調工事・電気設備工事などがあります。
建築工事の進捗状況にあわせ徐々に施工されます。
外部からの設備配線・配管は基礎を貫通して家の中へ内部の造作工事にあわせ、機器の位置まで配管します | |
天井エアコン |
器具を設置後、分電盤を通して通電 |
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施工者・設計者・クライアントが施工上の不備などをチェックし修正します。その後行政による竣工検査が行われ、法規に適合した建物であるかを検査し、確認検査済み書の発行を受けます。
引渡しに立ち会い、施工者から諸設備の説明を行った後、鍵や保証書をお渡しします。この後変更工事で工事金額の増減等があれば、施工者からの清算書を査定いたします。
またクライアントには登記の手続きを取っていただきます。
建物の寿命が短いといわれている日本でも、建物を長く使う時代に入りました。長持ちする家を作り、メンテナンスをしながら大切に住んでいくスタイルに変わっていくのです。建物の寿命には建物の老朽化に伴う場合との他に、家族の生活に合わなくなる場合があり、後者のほうが短いとされています。
建物自体のメンテナンスを定期的に点検したり、ライフスタイルの変化にあわせ、内部のリフォームをしたり、日々進んでいく新しい設備を取り入れたりすることで、寿命の長い家が実現していくのだと思います。また最初から少しの余裕や柔軟性をもった計画であることが大切です。
その家に何か足りなくなったときや合わなくなったとき、壊すにはもったいない、ちょっと手を入れればまだまだ大丈夫と思えるような住宅を目指したいと思います。