建築家や設計事務所は、そんな家創りをお手伝いすることを仕事としています。クライアントとその家族の話を聞き、ライフスタイル・価値観・好み・予算を理解し、まずは理想の家の姿を一緒に考えていきます。その後、理想の家を形にするための設計に移り、実現させるために現場監理を行います。モデルルームのようなゴールの見えているプロセスではなく、その土地と家族にあったオリジナルのプロセスです。完成するまでは誰も体験できない空間を楽しみに、そのプロセスと、完成の感動をクライアントと一緒に楽しんでいきたいと思います。
「家」には、様々な創り方があります。 お金を掛けたから良い「家」が出来る訳ではありません。 ただ、ある程度の予算が無いと「家」が創れないのも事実なのです。 なぜなら材料を購入し、職人が仕事をすることで家が完成するからです。材料を売るメーカーや問屋、職人にも適価は必要です。 車を購入しようとする場合、用途や予算に応じて大衆車、高級車、最高級車を購 入します 「家」創りも同じです。予算を少なく高級車は不可能です。 家づくりにかかるお金は、様々な要因や、材料や、手間賃で構成されている為に、とても分かりにくいものです。それぞれ適切な価格があり、それに見合う価値を持っています。必要以上の利益や、お金が無駄に使われることは避けなければなりませんが、逆に価値を認識せず最終的な金額だけを重視することは、実現可能なように見えるだけで実は予算以下の価値しか無い「家」が出来上がる事になりかねません。
家づくりにはルービックキューブのような多面性があります。どの要素を優先するのか、どんなバランスで実現するのかはそのクライアントによってまったく違うものになると考えています。
私たちはあらゆる面から家のあり方を考察しクライアントの求める要素を、バランスよく設計に反映させたいと考えています。クライアントによって求められる要素の優先順位はそれぞれ違うものですから、様々な条件や要望に対し決められた予算の中で、より多くの要素を実現するため努力します。
家創りはじっくり計画する時間が必要になります。半年から1年、構想に数年という物件もあります。家を創るという行為はおそらく一生のうちに一回きりの貴重な出来事ではないでしょうか。人生で最大の買い物だということは言うまでもありません。だからこそ自分にぴったりな家を模索し、そのプロセスを楽しみ、たくさんの楽しみや喜びのある家を実現させたいと思います。
ナカガワ建築スタジオは、クライアントとの出会いから現場検証までを通して、そのクライアントにとってオリジナリティのある家創りの、そしてその家を長く大切に使っていく上でのパートナーを目指しています。家作りを楽しめる、そして長くお付き合いできるクライアントとの出会いをお待ちしています。